クレジットカード比較の達人

クレジットカードの海外旅行傷害保険

クレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険の適用条件、支払われる保険金、保険が支払われない主な事故の解説。知っておくとお得な海外旅行保険の保険金合算についても、合算例を交えて解説しています。

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クレジットカードの海外旅行傷害保険

保険の適用条件保険金の合算海外旅行保険(利用付帯)の活用法

海外旅行傷害保険の適用条件

見知らぬ海外での万一のトラブル時に役に立つのが海外旅行保険です。クレジットカードの中には、海外旅行保険が自動付帯されているものも数多く発行されています。クレジットカードの入会案内では、通常、カード付帯の海外旅行保険については、ただ一口に「最高2,000万円補償」とか「最高5,000万円補償」とだけ記されていますが、そのほとんどは、海外旅行傷害保険がカバーする傷害死亡ならびに後遺障害の保険金額です。

しかし、海外旅行で実際にもっとも遭遇しやすいトラブルといえば、死亡や重度の後遺障害に至るようなケースはまれですから、海外旅行保険をみるときには、病気・ケガの際の治療費用の保険金(「傷害・疾病治療費用」)をチェックすることが重要です。

それよりも、まず大切なのは、「保険の付帯条件」(いかなる条件を持って保険が付帯となるか)、「保険の対象となる旅行期間」を確認しておくことです。そのうえで、さらに、クレジットカード付帯の海外旅行保険の適用対象も確認しておくに越したことはありません。たとえば、カード付帯の海外旅行保険の「死亡・後遺傷害保険」では、病気を原因とする死亡は保険の適用対象外となります。

以下、JCBゴールド付帯の海外旅行傷害保険(2009年6月現在)ならびに三井住友カード ゴールド(2008年4月現在)を参考に、海外旅行傷害保険の適用例を記しておきます。

あくまでも適用例です。実際の適用例、補償限度額は、カード付帯の海外旅行保険によって異なることを予めご了承ください。

●保険の付帯条件と補償対象旅行期間

カード付帯の海外旅行保険には、カードの利用の有無に関わらず、自動的に補償される「自動付帯」と、カードで旅行代金等を支払った場合に補償される「利用付帯」とがあります。自動付帯の海外旅行保険はもちろん、利用付帯の保険でも、大半の場合は、利用条件さえ満たしていれば、旅行出発前の届け出や申請手続きなしで、保険の適用を受けることができます。

■「保険の対象となる旅行期間」
<自動付帯の場合>

「海外旅行の目的をもって日本国内の住居を出発されてから住居に帰着されるまでの間で、かつ、日本を出国した前日の午前0時から日本に入国した翌日の午後12時までをいいます。ただし、日本出国日から3カ月後の午後12時(24時)までを限度とします。」

すなわち、出国日から最長90日間が業界標準となっています。ただし、TRUST CLUBカード(TRUST CLUB プラチナ Visaカードを除く)や一部のJCBカードなど、2カ月限度としているカードもありますので、長期の旅行に出られる方は、この点もチェックしてください。

<利用付帯の場合>

もっとも詳しく明記されているTRUST CLUBカードには、

「1)日本を出国する以前に、公共交通乗用具(※1)または募集型企画旅行(※2)の料金を当該クレジットカードで支払った場合、あるいは被保険者が日本を出 国する以前に公共交通乗用具または募集型企画旅行の予約を行い、その料金を当該クレジットカードで支払った場合に、海外旅行の目的を持って住居を出発して から住居に帰着するまでの旅行期間中で、かつ日本を出国する日の前日の午前0時から日本に入国した日の翌日の午後12時(24時)までをいいます。ただし、日本を出国した日から2ヶ月後の午後12時(24時)を限度とします。

2)日本を出国後に、 公共交通乗用具の料金を当該クレジットカードで支払った場合、あるいは被保険者が日本を出国後に、公共交通乗用具の予約を行い、その料金を当該クレジット カードで支払った場合に、その料金を初めて当該クレジットカードで支払ったときから住居に帰着する旅行期間中で、かつ日本に入国した日の翌日の午後12時 (24時)までをいいます。ただし、その料金を当該クレジットカードで支払った日から2ヶ月後の午後12時(24時)を限度とします。

1)・2)が重複した場合には、1)を優先して適用。」

とされています。三井住友カードやSBIカードなど、海外旅行保険が利用付帯となるカードは、適用期間が2カ月か3カ月かという違いを除いては、同一のようです。

※1 公共交通乗用具とは
航空法、鉄道事業法、海上運送法、道路運送法に基づき、それぞれの事業を行う機関によって運行される航空機、電車、船舶、バス、タクシーなどをいいます。簡単にいえば、「時刻表に基づいて運行されている交通乗用具」のことをいいます。
※2 募集型企画旅行とは
旅行会社が、旅行者の募集のためにあらかじめ、旅行の目的地及び日程、旅行者が提供を受けることができる運送又は宿泊のサービスの内容並びに旅行者が旅行 会社に支払うべき旅行代金の額を定めた旅行に関する計画を作成し、これにより実施する旅行(旅行業法第12条の3の規定に基づく標準旅行業約款募集型企画 旅行契約の部第2条第1項に規定するもの)をいいます。簡単にいえば、「パッケージツアー」のことです。

なお、海外旅行保険が利用付帯となっている場合、全く不利なのかというと、そうでもありません。まず、旅行代金の支払いをそのカードですればいいだけですし、そうでない場合も、海外旅行先で、公共交通乗車用具を使えば、そこから最大3カ月もしくは2カ月間、保険が適用となるため、長期の旅行にはかえって都合がいいともいえます。この点については、本ページ後半の「利用付帯の海外旅行保険の意外な活用法」で説明しています。

●家族特約の対象者

ゴールドカード付帯の海外旅行保険など、一部の海外旅行保険には、家族特約が付いている場合があります。家族特約というと、家族カード会員に適用される保険なのかと勘違いされる方もいらっしゃると思いますが、そうではありません。カード付帯の各種保険は、通常、家族カード会員にも、本会員と全く同一内容の補償が適用されます。※アメリカン・エキスプレス・カードは例外。

家族特約とは、本会員の家族のうち、家族カード会員になっていない方に対しても旅行保険を適用するという、家族の多い方にはありがたいサービスなのです。ただし、保険金額は、アメリカン・エキスプレスなど一部のカードを除き、通常、カード会員より低めに設定されています。

なお、家族特約の対象者は、次の通り、カードによって大きく異なります。

■カード別の家族特約の対象者
カード 家族特約の対象者
三井住友カード ゴールド 本会員と生計を共にする19歳未満の同居の親族。本会員と生計を共にする19歳未満の別居の未婚の子
JCBゴールド 本会員と生計を共にするご家族で、19歳未満のお子様
TRUST CLUB ゴールドカード カード会員(家族会員を含む)の配偶者、カード会員またはその配偶者と生計を共にする23歳未満のお子様
アメリカン・エキスプレス ご家族とは、会員(家族カード会員を含みます)の配偶者、会員と生計を共にするお子様・ご両親などの親族をさします。
セゾンプラチナ・アメックス
セゾンゴールド・アメックス
ファミリーカード会員を除く本会員の配偶者、本会員または配偶者と生計をともにする同居の親族、別居の未婚のお子さま。
MUFGカード 本会員の家族で、カードをお持ちでないご家族(配偶者、本会員と生計をともにする同居の両親(義親含む)、本会員と生計をともにする未婚の子※両親・子については、収入の無い方のみ対象

※生計を共にするとは、健康保険証を共有しているか税法上扶養関係にある場合をいいます。親族とは6親等以内の血族、3親等以内の姻族の方をいいます。

●保険の適用条件

1.死亡・後遺障害

旅行期間中の事故によるケガが原因で事故の日から180日以内に死亡または後遺障害を生じたとき。

<支払われる保険金>

●死亡の場合⇒保険金額の100%が支払われます。
●後遺障害が生じた場合⇒その程度に応じて、保険金額(死亡・後遺障害)の3%〜100%が支払われます。

<保険金が支払われない主な事故>

●保険契約者・被保険者・保険金受取人の故意による事故
●被保険者の闘争・自殺または犯罪行為
●戦争・暴動等変乱、放射線照射、放射線汚染、原子力核反応による事故
●被保険者の脳疾患・疾病・心身喪失による事故
●被保険者が無資格運転中または酒酔いや麻薬等の影響下で運転中の事故
●被保険者の妊娠・出産・早産・流産、外科的手術その他の医療処置
●被保険者のが危険なスポーツ活動中の事故

2.傷害治療費用:

旅行期間中の事故によるケガが原因で、事故の日から180日以内に医師の治療を受けたとき。

3.疾病治療費用:

旅行期間中に発病または原因が発生し(下記の特定の感染症(※1)の場合は感染し)旅行期間中または旅行行程終了後72時間(※2)を経過するまでに(下記の特定の感染症の場合は30日間(※3)を経過するまでに)医師の治療を受けられたとき。

※1 特定の感染症とはコレラ、ペスト、天然痘、発疹チフス、ラッサ熱、マラリア、回帰熱、黄熱、重症急性呼吸器症候群、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、マールブルク病、コクシジオイデス症、デング熱、顎口虫(がっこうちゅう)、ウエストナイル熱、リッサウイルス感染症、腎症候性出血熱、ハンタウイルス肺症候群、高病原性鳥インフルエンザ、ニパウイルス感染症、赤痢、ダニ媒介性脳炎、腸チフス、リフトバレー熱、レプトスピラ症をいいます。
※2 48時間とする保険もあります。
※3 14日間とする保険もあります。

<傷害・疾病治療費用として支払われる保険金>

治療のために必要な次の費用
(1)診療費・手術費等診療関係費、入院費 (2)病院までの交通費、緊急移送費、転院費(入院先の病院で治療が困難な場合など) (3)ホテル客室料(入院が不可能である場合など) (4)通訳雇用費用 (5)義手・義足の修理費〈傷害治療のみ〉
入院により必要となった身の回り品購入費(5万円限度)、通信費(1回の事故につき、合算して20万円限度)
入院または通院により必要となった旅行行程復帰または、帰国のための交通費、宿泊費(本来帰国に要すべき費用を除きます。)

<保険金が支払われない主な事故>

●保険契約者・被保険者・保険金受取人の故意による事故
●被保険者の闘争・自殺または犯罪行為
●戦争・暴動等変乱、放射線照射、放射線汚染、原子力核反応による事故
旅行開始前から発病していた疾病、旅行後72時間(カードによっては48時間)経過後に発病した疾病
●被保険者の妊娠・出産・早産・流産およびこれらに起因する疾病
●歯科疾病
●ピッケル、アイゼン等登山用具を使う山岳登はん中の高山病

4.賠償責任

旅行期間中に誤って他人をケガさせたり他人のものを壊したりして、被害者から法律上の損害賠償を請求されたとき。

<支払われる保険金>

下記@、Aのうち実際に支出された金額を1回の事故につき保険金額を限度としてお支払いします。
@法律上支払わなければならない損害賠償金
A保険会社が妥当と認めた以下の費用
 ●損害防止軽減費用 ●被害者の応急手当等の緊急措置費用 ●書面による保険会社の同意を得て支出した訴訟費用等

5.携行品損害

旅行期間中に携行する身の回り品(被保険者の所有するもの)が盗難・破損・火災等の偶然な事故により損害を受けたとき。

※「携行する」とは、携えて持っている状態。または被保険者が常時監視できる状態をいいます。
※携行品とは、被保険者が所有かつ携行する身の回り品をいいますが、現金、株券、手形、小切手、預金証書、免許証、定期券、クレジットカード、入歯、コンタクトレンズ、帳簿、図面、各種書類、動植物、自動車、オートバイ、船、居住施設内にあるもの、別送品を含みません。また、危険なスポーツを行っている間のそれらの用具の損害については保険金は支払われません。

<支払われる保険金>

時価額(購入額から減価償却した価格)または修理費のいずれか低い額を限度としてお支払いします。ただし、携行品1つ(1点または1対)あたり10万円が限度となります。また、乗車船券、航空券等については、事故の後に実際に支出した費用を1事故につき5万円を限度としてお支払いします。旅券の盗難等による損害については、現地での再発給費用(交通費、宿泊費を含みます。)を5万円を限度としてお支払いします。
1回の事故毎に損害額のうち3,000円(※4)はご自身で負担していただきます。

※4 自己負担額は、カードによって通常0円〜1万円が設定されています。

<保険が支払われない主な事故>

●保険契約者・被保険者・保険金受取人の故意による事故
●戦争・暴動等変乱、放射線照射、放射線汚染、原子力核反応による事故
●被保険者が無資格運転中または酒酔いや麻薬等の影響下で運転中の事故
置き忘れ、または紛失による事故(置き忘れ後に生じた盗難も含む)
●修理の際に発生する送料・交通費

6.救援者費用等

旅行期間中に、
 1. ケガをして事故の日から180日以内に亡くなられたとき。
 2. 病気により亡くなられたとき。
 3. 病気にかかり医師の治療を受け、旅行行程終了後30日以内に亡くなられたとき。
 4. ケガまたは病気により継続して3日(※5)以上入院されたとき。
 5. 山岳遭難、搭乗している航空機、船舶等が行方不明または遭難したとき。
 6. 事故により生死が確認できない場合、または緊急な捜索・救助活動が必要となったとき。(ただし被保険者の無事が確認できた後に現地に赴く救援者の費用は対象となりません。)

※5 7日以上としている保険もあります。

<支払われる保険金>

被保険者および親族の方が実際に支出した次の費用で妥当と認められる金額を、保険期間中、保険金額を限度としてお支払いします。
捜索救助費用
救援者の現地までの往復航空運賃などの交通費(3〜6日継続入院の場合:救援者1名分限度、7日以上継続入院の場合:救援者3名分限度)
救援者のホテルなど宿泊施設の客室料(3〜6日継続入院の場合:救援者1名分かつ14日分まで、7日以上継続入院の場合:救援者3名分限度1名につき14日分まで)
救援者の渡航手続費、現地での諸雑費(3〜6日継続入院の場合:救援者1名分5万円限度、7日以上継続入院の場合:救援者3名分20万円限度)
現地からの移送費(3〜6日継続入院の場合は支払われません)
遺体処理費用(100万円限度)

<保険が支払われない主な事故>

●保険契約者・被保険者・保険金受取人の故意による事故
●被保険者の闘争・自殺または犯罪行為
●戦争・暴動等変乱、放射線照射、放射線汚染、原子力核反応による事故
旅行開始前から発病していた疾病を原因とする入院
●被保険者が無資格運転中または酒酔いや麻薬等の影響下で運転中の事故
●被保険者の妊娠・出産・早産・流産およびこれらに起因する疾病
●歯科疾病

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クレジットカード付帯の海外旅行保険の保険金の合算

●おどろくほど高額な海外での治療費

ところで、海外旅行のためには、旅行傷害保険の補償金額がどれくらいあれば、安心なのでしょうか。
まず、海外での治療費はおどろくほど高額になり得ることを、損保ジャパンの新・海外旅行保険【off!(オフ)】で支払われた保険金の事例から確認してみましょう。

■病気・ケガの事例

アメリカで交通事故: 友人の運転する車に乗っているときに、車が道路を外れてスピン。右手を骨折してしまい、手術をして5日間入院。(20代男性)
 ⇒⇒⇒支払われた保険金約230万円(現地入院費用2,239,426円+帰国後の治療費用51,810円)

中国で路線バスに搭乗中、トラックが衝突:乗っていた路線バスにトラックが衝突し、足を骨折。事故の後、病院に搬送されたが、その後2度転院し、転院先の病院で手術を受ける。事故日から17日後、看護師付き添いのもとで日本に帰国した。(20代男性)
 ⇒⇒⇒支払われた保険金約666万円(現地入院費用625,793円+搬送費用・帰国費用等6,038,750円)

アメリカで盲腸に:腰痛があり現地で治療を受けたが、痛みが治まらず、発熱が続く。再度、総合病院で診察を受けたところ盲腸破裂が確認され、緊急手術の後、入院した。(30代男性)
  ⇒⇒⇒支払われた保険金約240万円(疾病治療費用2,410,011円)
事例の出典はこちら≫

■他人の物を壊した(賠償責任)

フランスの高級ホテルでバスタブのお湯をあふれさせ、賠償: 4つ星クラスのホテルで、バスタブのお湯をあふれさせ、階下と周囲の部屋が使用できなくなったことで、ホテル側から損害の賠償を求められた例。(女性)
  ⇒⇒⇒支払われた保険金12,438470円(賠償責任保険金)

シンガポールでレンタル携帯電話を盗まれ、レンタル会社から請求:リュックの外ポケットに入れたレンタル携帯電話を盗まれ、レンタル会社から賠償を求められた例。
  ⇒⇒⇒支払われた保険金217,904円(賠償責任保険金)
事例の出典はこちら≫

これらの事例をみる限り、賠償責任保険や携行品損害の保険金は、クレジットカード付帯の海外旅行保険で十分間に合いそうですが、病気・ケガの治療費用は思いのほか高額になるケースがあるため、傷害治療・疾病治療費用の保険金は最低500万〜700万円くらいは掛けておいた方がよさそうです。

●海外旅行保険の保険金の合算

さて、クレジットカード付帯の海外旅行保険のうち、傷害治療・疾病治療費用の保険金は、通常、ゴールドカードでも200万〜300万円限度となっています。これだけみると、クレジットカード付帯の海外旅行保険では役不足という感があります。

ところが、異なるカード会社が発行する海外旅行保険付きクレジットカードを複数所有している場合、死亡・後遺傷害保険金については、それらのうち最も高い保険金額を限度として保険金が払われるのみですが、死亡・後遺障害以外の保険金については、それらの保険金額を合算した範囲内で実際の損害額を限度として、それぞれの保険から按分して保険が支払われます。(参照:JCBのカード自動付帯各種保険Q&A三井住友カード海外旅行傷害保険

海外旅行保険付きクレジットカードの中には、少数ながら入会費・年会費無料のカードもあります。海外旅行保険付きクレジットカードをまだ所持していない方はもちろん、クレジットカードを所持している方でも、海外旅行の際には、サブカードとして年会費無料の海外旅行保険付きカードを作っておくと、この保険金の合算メリットにあずかることができます。

※同一カード会社発行のクレジットカードを複数枚持っている場合は、保険金は合算されません。
※カード付帯の海外旅行保険にくわえ、任意の海外旅行保険に別途加入した場合は、障害死亡・後遺障害を含むすべての保険金額が合算されます。

●カード付帯の海外旅行保険の合算例

少ないカード枚数で、より安心感ある海外旅行保険を得るためには、当然ながら、海外旅行保険の補償金額が高額なクレジットカードを選択しなければなりません。とくに、傷害治療・疾病治療費用は、最重要項目といえます。なお、クレジットカード付帯の海外旅行保険は、カード会員であるというだけで無条件に付帯される場合(自動付帯)と、旅行代金をカード決済した場合に限り付帯される場合(利用付帯)とがあります。

そのため、利用付帯のカードを複数枚所有している場合は、旅行代金の決済に利用したクレジットカードに付帯する海外旅行保険しか適用されませんので、注意してください。
海外旅行保険付きカードの選び方&カード付帯海外旅行保険の保険金額一覧表はこちら≫

以下、海外旅行向けの人気カードの保険金の合算例をあげておきます。
なお、以下にあげるカードの特長をしっかり確認したい方は、海外旅行向けカードの厳選紹介ページをチェックしてください。同ページでも、以下と同一の合算例を掲載しています。

■合算例1.カード年会費も保険料も全て無料
【組み合わせ】エポスカード(Visa)+Pontaプレミアムプラス(JCB)+楽天カード(MasterCard)

年会費無料のカード3枚で、国際ブランド3タイプをカバー。保険料を一切支払うことなく、これだけの高額補償の海外旅行保険が得られます!

◎楽天カードで旅行代金を払った場合
エポスカード Pontaプレミアムプラス
楽天カード 保険金
カード年会費 無料 無料 無料 年会費トータル0円!
死亡・後遺障害 500万円
2,000万円 2,000万円 2,000万円
傷害治療費用 200万円 200万円 200万円 600万円
疾病治療費用 270万円 200万円 200万円 670万円
賠償責任 2,000万円 2,000万円 2,000万円 6,000万円
携行品損害 20万円 20万円 20万円 60万円
救援者費用 100万円 200万円 200万円 500万円



■合算例2.アメリカン・エキスプレス特典を海外でしっかり活用
【組み合わせ】セゾンブルーAMEX+エポスカード(Visa)+楽天カード(Mastercard)

年会費3,300円(税込)で、ゴールドカード並みの海外・国内旅行保険が付帯してくるセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、海外利用はポイント2倍!世界に広がるアメックスの優待特典も使える海外旅行にオススメの1枚です。

◎楽天カードで旅行代金を払った場合
セゾンブルー・アメリカン
・エキスプレス・カード
エポスカード
楽天カード 保険金
カード年会費(税込) 3,300円 無料 無料 合計3,300円!
死亡・後遺障害 3,000万円 500万円
2,000万円 3,000万円
傷害治療費用 300万円 200万円 200万円 700万円
疾病治療費用 300万円 270万円 200万円 770万円
賠償責任 3,000万円 2,000万円 2,000万円 7,000万円
携行品損害 30万円 20万円 20万円 70万円
救援者費用 300万円 100万円 200万円 600万円



■合算例3.ワンランク上の海外旅行を求めるANAマイラー向け
【組み合わせ】ANAアメックス+エポスカード(Visa)+Pontaプレミアムプラス(JCB)

ANAグループでポイント1.5倍!ANAマイルがガンガン貯まるANAアメリカン・エキスプレス・カードは、年会費7,700円(税込)で、同伴者1名様まで無料で使える空港ラウンジサービスも提供。アメリカン・エキスプレスの優待特典「LIVE THE WORLD」はもちろん、海外での24時間トラベルサポート「グローバル・ホットライン」までも使えます。

◎ANAアメリカン・エキスプレス・カードで旅行代金を払った場合
ANAアメックス エポスカード Pontaプレミアムプラス 保険金
カード年会費(税込) 7,700円 無料 無料 合計7,700円!
死亡・後遺障害 3,000万円 500万円
2,000万円 3,000万円
傷害治療費用 100万円 200万円 200万円 500万円
疾病治療費用 100万円 270万円 200万円 570万円
賠償責任 3,000万円 2,000万円 2,000万円 7,000万円
携行品損害 30万円 20万円 20万円 70万円
救援者費用 200万円 100万円 200万円 500万円

■合算例4.人気のJCBゴールドの海外旅行保険の補償額をアップ
【組み合わせ】JCBゴールド+横浜インビテーションカード

多彩な高級特典が魅力のJCBゴールドは、海外のトラベルサポートラウンジ「JCBプラザ」にも定評があります。アジア・ハワイ・グアム以外では使えるお店が少ないというJCBゴールドの欠点をVISAもしくはMastercardブランドのサブカードで補います。

◎JCBゴールドで旅行代金を払った場合
JCBゴールド 横浜インビテーションカード 保険金
カード年会費(税込) 初年度無料
11,000円
無料 初年度無料
合計11,000円
死亡・後遺障害 1億円 2,000万円 1億円
傷害・疾病治療費用 300万円 200万円 500万円
賠償責任 1億円 2,000万円 1億2,000万円
携行品損害 50万円 20万円 70万円
救援者費用 400万円 200万円 600万円

■合算例5.三井住友カード ゴールドの海外旅行保険の補償額をアップ
【組み合わせ】三井住友カード ゴールド+エポスカード(Visa)

ステータス抜群の三井住友カード ゴールドは、年会費割引制度を活用すると、カード年会費は4,400円(税込)に!もちろん、空港ラウンジサービスも利用できます。

◎三井住友カード ゴールドで旅行代金を払った場合
三井住友カード ゴールド エポスカード 保険金
カード年会費(税込) オンライン入会で初年度無料
実質4,400円
無料 初年度無料
翌年以降合計4,400円!
死亡・後遺障害 5,000万円 500万円 5,000万円
傷害治療費用 300万円 200万円 500万円
疾病治療費用 300万円 270万円 570万円
賠償責任 5,000万円 2,000万円 7,000万円
携行品損害 50万円 20万円 70万円
救援者費用 500万円 100万円 600万円

■合算例6.国際的なステータスを重視する方のカシコイ選択
【組み合わせ】アメリカン・エキスプレス・カード+エポスカード(Visa)+Pontaプレミアムプラス(JCB)

国際的に抜群のステータスを誇るアメリカン・エキスプレス・グリーン・カード(月会費1,100円/税込)は、国内では比較的入会しやすくなっています。海外旅行の出発時・帰国時にそれぞれ手荷物1個まで無料宅配サービス(アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードは2023年2月28日の利用をもって手荷物無料宅配サービス終了)利用することもできます。海外では優待特典「LIVE THE WORLD」のほか、トラベルサポート「グローバル・ホットライン」を利用することができます。
保険の弱いところは、エポスカードとPontaプレミアムプラスでカバー!

◎アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードで旅行代金を払った場合
アメリカン・エキスプレス
・グリーン・カード
エポスカード
Pontaプレミアムプラス 保険金
カード会費年換算(税込) 13,200円 無料 無料 合計13,200円
死亡・後遺障害 5,000万円 500万円
2,000万円 5,000万円
傷害治療費用 100万円 200万円 200万円 500万円
疾病治療費用 100万円 270万円 200万円 570万円
賠償責任 3,000万円 2,000万円 2,000万円 7,000万円
携行品損害 30万円 20万円 20万円 70万円
救援者費用 200万円 100万円 200万円 500万円
■合算例7.限られた方だけのエグゼクティブコース
【組み合わせ】ダイナースクラブカード+Pontaプレミアムプラス(JCB)

選ばれた方だけに与えられる最高のステータスとエグゼクティブな特典の数々を備えるダイナースクラブカードなら、使える空港ラウンジサービスは世界1,000カ所以上!

◎ダイナースクラブカードで旅行代金を払った場合
ダイナースクラブカード Pontaプレミアムプラス 保険金
カード年会費(税込) 24,200円 無料 初年度合計24,200円
翌年度以降合計28,600円
死亡・後遺障害 1億円 2,000万円 1億円
傷害・疾病治療費用 200万円 200万円 400万円
賠償責任 1億円 2,000万円 1億72,000万円
携行品損害 50万円 20万円 70万円
救援者費用 300万円 200万円 500万円

■合算例8.セレブなサービスをお得に楽しみたい方へ
【組み合わせ】三菱UFJカード・プラチナ・アメックス+エポスカード(Visa)+Pontaプレミアムプラス(JCB)

三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(年会費22,000円/税込)は、アメックス提携プラチナカードとして世界基準のステイタスカードであることにくわえ、世界1,500ヵ所以上の空港VIPラウンジが使えるプライオリティ・パスへの無料入会特典+アメリカン・エキスプレスがプラチナ会員限定で提供するセレブな優待特典「スーペリア・エキスペリエンス」などを備える驚愕のハイコストパフォーマンスカードです。

◎三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードで旅行代金を払った場合
三菱UFJカード・プラチナ・アメックス エポスカード
Pontaプレミアムプラス 保険金
カード年会費(税込) 22,000円 無料 無料 合計22,000円
死亡・後遺障害 1億円 500万円
2,000万円 1億円
傷害治療費用 200万円 200万円 200万円 600万円
疾病治療費用 200万円 270万円 200万円 670万円
賠償責任 3,000万円 2,000万円 2,000万円 7,000万円
携行品損害 50万円 20万円 20万円 90万円
救援者費用 200万円 100万円 200万円 600万円
寄託手荷物紛失費用
/乗継遅延費用
2万円 - - 2万円
寄託手荷物遅延費用
/出航遅延費用
1万円 - - 1万円

■合算例9.最高級のステイタスとT&Eサービス!セレブな最強コンビ
【組み合わせ】ダイナースクラブカード+セゾンビジネス・プラチナ・アメックス+Pontaプレミアムプラス(JCB)

プライオリティ・パス無料入会特典とアメリカン・エキスプレスのプレミアム優待特典「オントレ」を備えるセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード(年会費22,000円/税込)と、最高クラスのステイタスと多彩なエグゼクティブサービス、そしてプライオリティ・パスとは別途に独自の空港ラウンジサービス網を構築しているダイナースクラブカードの組み合わせは、年会費5万円クラスのプラチナカード以上のT&Eサービスを上回るセレブな最強T&Eカードコンビです。さらに、Pontaプレミアムプラスもセットにすると、海外旅行保険も、最強レベルの補償額となります。

◎ダイナースクラブカードで旅行代金を払った場合
セゾンプラチナ
ビジネス・アメリカン・
エキスプレス・カード
ダイナース
クラブカード
Pontaプレミアムプラス 保険金
カード年会費(税込) 22,000円 24,200円 無料 合計46,200円
死亡・後遺障害 1億円 1億円 2,000万円
1億円
傷害・疾病治療費用 300万円 200万円 200万円 700万円
賠償責任 5,000万円 1億円 2,000万円 1億7,000万円
携行品損害 50万円 50万円 20万円 120万円
救援者費用 300万円 300万円 200万円 800万円
航空機遅延費用
・乗継遅延費用
3万円 - - 3万円
航空機寄託手荷物
遅延費用
10万円 - - 10万円

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海外旅行保険(利用付帯)の意外な活用法

カード付帯の海外旅行保険の適用期間は、出国日より最長90日間です。したがって、通常、90日を超える長期の海外旅行の場合、別途に海外旅行保険に加入せざるをえません。ところが、カード付帯の海外旅行保険のなかで、TRUST CLUBカードや楽天カードのように、利用付帯の海外旅行保険は、出国前に旅行代金を支払わなかった場合は、出国後海外ではじめて公共交通乗用具のチケットの料金をカードで支払った、その購入日から最長2カ月もしくは3カ間補償されます。

ですから、TRUST CLUBカードや楽天カードを所有している場合、旅程が2ヶ月や3カ月未満の海外旅行の場合は、日本出発前に、空港に行くまでのタクシー、リムジンバス、鉄道料金等、公共交通乗用具の料金や、宿泊を伴うパッケージツアーの料金をカードで支払っておくことで、カード付帯の海外旅行保険の補償を受けることができます。

そして、旅程が3カ月を超える海外旅行に出かける際には、出国前にTRUST CLUBカードやSBIカードで旅行代金を一切支払うことなく、他のクレジットカードの海外旅行保険の補償期間が切れる出国日から90日後以降に、現地のバスやタクシー料金などをカードで支払えば、その購入日からさらに、2カ月ないしは3カ月の補償を受けることができてしまいます。

長期の海外旅行に出かける機会のある方は、年会費無料ながら保険金額の大きい楽天カードはとくにおススメです。

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最終更新:2011年10月1日

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